【軽量ステーキ皿の開発】

お客様の困りごと解決から新しい製品を生み出してきたオーシン。

現在オーシンが製造しているステーキ皿もすべて課題解決のためにつくられたものです。

オーシンが軽量ステーキ皿の開発をはじめたのは、ステーキ店オーナーのお客様やスタッフへの想いがきっかけでした。

1980年ごろの話です。

そのお店は自慢のステーキを一番おいしい状態でお客様に召し上がっていただくことが願いでした。

しかしゆっくりと食事をされるお客様は、食べ終わる前にステーキが冷めてしまいます。

そこでオーナーはステーキを冷まさないように、鉄鋳物のステーキ皿を厚めのものに変えました。

熱を蓄えておく金属の量が増えてステーキ皿は冷めにくくなり、お客様に最後まで暖かいステーキを提供することができるようになりました。

 

ところが、そこで問題がおこりました。お店でステーキを運ぶスタッフが手首の痛みなどをうったえたのです。

ステーキ皿を運ぶときは何枚も同時に運ぶのが普通でしたので、混雑時になると休む間もなく手や腕に負担をかけ続けます。

 

お客様に暖かいステーキが提供できても、お店のスタッフに苦労させていてはいけないと解決のご依頼をいただきました。

そこで開発されたのがこの古い広告の商品。

皿の素材を鉄の鋳物から軽量のアルミ鋳物に変え、表面の塗装を工夫して今までと同じあたたかさを保つステーキ皿を作り出したのです。

 

鉄鋳物のステーキ皿と比べるとコストは増えましたが、お客様とスタッフのためによりよいステーキ皿であると全店で採用される事になりました。

当時も今のように人手不足が課題になっていた時代、この製品は多くのステーキ店で採用いただくことになりました。

 

現在でもオーシンのモノづくりは、お客様の課題解決が基本。

料理を召し上がる方と厨房・ホールのスタッフへのオーナーの想いを、豊富な知識と経験で形にしています。