【業務用】IH非対応のアルミ鍋をIH対応に変身させる「溶射」とは?【飲食店ご担当者様必見】
これまで使用してきたアルミ製の鍋。
ブランドイメージにも必須だけれど、次の店舗ではガス火非対応のため使えない・・・
IH対応の鍋を別で用意してもいいけれど、なるべく同じ鍋で提供したい……
そんな飲食店ご担当者様の要望を叶える、既存のアルミ鍋をIH対応に変身させる技法「溶射」をご紹介します。
この記事では、溶射を使ったアルミ鍋のIH対応加工の内容のほか、溶射を使ったIH対応加工に向く鍋と向かない鍋、具体的な依頼方法についても詳しく解説していきます。
目次
1.溶射でアルミがIH対応になるって、どういうこと?
冒頭で、「溶射」のことを、既存のアルミ鍋をIH対応に変身させる技法と説明しましたが、どうしてそんなことが可能なのでしょうか?
それは溶射が、アルミの鍋底に、薄い鉄の膜をつくる技法だからです。
1.1 IHに対応するかを判定するのは、「鍋底の素材」
そもそも、IHに対応する鍋は、鍋底の材質がステンレスや鉄のものと言われています。
アルミ鍋や銅鍋も金属ではありますが、一般的なIH調理器では使用不可orエラーとなって止まってしまします。
ここで重要なのは、「大事ななのは鍋底の素材」ということ。
実は、アルミの鍋であっても、底面の素材が鉄やステンレスであれば加熱できるのです。
1.2 鍋底の素材を上書きすれば、アルミ鍋もIH対応になる
さて、鍋底を鉄やステンレスにすればアルミ鍋もIH対応になると分かりましたが、どうすれば良いのでしょうか。
現在一般に使用されている方法は、以下の3種類です。
- アルミとステンレスを組み合わせた素材を使う
- アルミ鍋の底面にステンレス板を貼り付ける
- 溶射で鍋底に薄い膜をつくる
このうち、1と2は、以下の理由で今回の目的にはおすすめできません。
理由1
1の「組み合わせた素材を使う」方法は、アルミ製のフライパンでよく使われる技法ですが、完成済みのアルミ鍋には使えません。
また、ロットも1000枚~と非常に多いため、1店舗では過剰になってしまうでしょう。
理由2
2の「ステンレス板を貼り付ける」方法は底面が完全に平らな製品にしか使えません。
また、見た目にも張り付いていることがまるわかりなので、せっかくの美観が損なわれるリスクもあります。
1.3 完成済みのアルミ鍋底につけられるのは「溶射」がベスト
こうしたなかで、私達は、「溶射」が、既存のアルミ鍋をIHで使えるようにする方法としてはベストだと考えます。
なぜなら、先の2つの技法で挙げた課題点を、全てカバーしているからです。
溶射の技法は完成した鍋にも使えますし、1個からでも加工できます。
また、細かい粉を吹き付けるため、底面が平らでないものにも膜を作ることができます。
これらの理由から、新店舗向けアルミ鍋のIH対応加工なら、「溶射」を使うのがおすすめです。
2.溶射を使ったIH対応加工の事例
では、溶射を使ったアルミ鍋のIH対応加工は、どのような場所で使われているのでしょうか?
3.溶射加工の依頼方法
溶射加工は金属加工の中でも比較的特殊な部類なので、専門の金属加工メーカーに依頼する必要があります。
このときのポイントは、「IH対応加工のための溶射」をした経験のある企業を選ぶこと。
というのも、溶射は主に産業機械などで錆止めや耐久性アップのために使われる技術のため、アルミ鍋のへ溶射したことがない企業のほうが多いのです。
知り合いにIH対応加工のための溶射ができるメーカーがいない場合は、専門家に依頼するのがよいでしょう。
4.アルミ鍋のIH対応溶射加工ならオーシンがおすすめ!
ここまで説明してきましたが、既存のアルミ鍋をIH対応に加工するには、オーシンへ依頼するのがおすすめです。
・IH調理器での加熱テストつき
3章で述べたように、溶射はIH対応加工として使われることの少ない技術です。そのため、「加工はできてもIHで使えるかは分からない」といった回答をもらうことも。
オーシンでは初回納品時に、社内に保管している20種類を超えるIH調理器の中から。お客様の利用環境に近いIH調理器を使用して沸騰検査を実施しています。
そのため、届いたアルミ鍋はすぐに使うことが可能です。
・剥離防止のセラミックコーティングが標準仕様!
飲食店で使用するなら、普段の使用や洗い物で、サビや剥がれのおそれがあります。
オーシンのIH対応溶射加工では、溶射膜の上にセラミックコーティングをすることで、耐久力を大幅にアップさせています。
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