土鍋の満水容量は、フチの高さまで水を入れたときの水量!

土鍋を買おうとしたとき、「満水容量〇〇L」と書かれていることがあります。

この満水容量、実際にはどの場所を測っているのでしょうか?

満水容量は、鍋に水を注いであふれるまでの量(≒フチまでの水量)です。

この記事では、間違えやすい満水容量の測り方と実際に使用できる水量、適正容量との違いについて解説していきます。

1.土鍋の満水容量は「鍋のフチまで注いだ量」

土鍋の満水容量は、鍋のフチ、あふれるまで注いで残った水の量です。

そのため、普段遣いの水の量とは大きく違います。

普段使うときには、どれだけたくさん入れたとしてもフタよりも下までですから、あくまで参考やお手持ちの鍋との比較に使うと良いでしょう。

※ 満水容量を測るときには、フタまでの高さは考えません。フタから鍋のフチまでに段差があるタイプの鍋は、普段つかう量と満水容量にさらに差がでてきます。

※ 消費者庁の(金属製の)鍋について決められたルールにならう形で、各社が満水容量を記載しています。

消費者庁のルールはこちらをチェック!

2.土鍋の適正容量は「満水容量のだいたい70%」例外も多い

1章で説明したように、土鍋の満水容量は普段使う量とは違ってきます。

そのため、メーカーによっては満水容量のほかに「適正容量」を書いている商品もあります。

それでは、実際にどれほどの差があるのでしょうか。

たとえば、オーシンのごはん炊き土鍋「マジカルごはん炊き黒しずく 4合」では、

  • 満水容量が2.7L
  • 適正容量が1.4L

と、満水容量の52%を推奨していました。

3.実際に注いでみた様子

数字だけでなく、実際に注いだ様子を見てみましょう。

今回は、2章でも取り上げた「マジカルごはん炊き 黒しずく 4合」に、満水容量と適正容量それぞれの水を加えてみます。

3.1 満水容量を注いだ土鍋

満水容量まで水を入れた土鍋の画像

満水容量(2.7L)まで注いでみた写真です。

限界まで水が入っているので、少し動かしただけでこぼれてしまいます。

鍋のフタを入れると水が溢れてしまいますし、このまま沸騰させるとコンロが水浸しになってしまいます。

3.2適正容量を注いだ土鍋

適正容量まで水を入れた土鍋

3.1と同じ鍋に、適正容量(1.4L)まで水を注ぎました。

今度は十分に余裕があり、フタの位置よりも下に水位があることがわかります。

高さに余裕があるので、沸騰しても吹きこぼれませんでした。

このように、満水容量よりも適正容量で選んだほうが、普段使いには適しているといえます。

4.よくある質問

最後に、よくある質問について纏めました。

もし、こちらに書かれていないご質問をお持ちの方は、お問い合わせフォームから、ぜひお気軽にご質問ください。

・満水容量と適正容量が書かれていたら、どっちを見たらいい?

適正容量を見ましょう。

適正容量はメーカーの推奨する水の量なので、満水容量よりも使ったときのイメージに近いです。

・適正容量が書かれていないときは?

土鍋によっては、満水容量のみの表示で、適正容量が書かれていないものもあります。

そうした場合には、「満水容量 ✕ 0.7」をした量を適正容量と考えましょう。ただし、今回取り上げた例のように、あまり信頼するのは避けるべきです。

・満水容量が5Lって書いてあるのに、それよりも早く溢れるんだけど・・・

満水容量よりも早く水が溢れる場合、以下の点が考えられます。

  • 土鍋の個体差によって、少し内容量が小さくなっている
  • 若干傾いている
  • 中に付属品が入っている

万が一、満水容量の90%以下しか注いでいないのに溢れてしまう!という場合には、メーカーに直接連絡してみるのがよいでしょう。

5.まとめ 満水容量ではなく、適正容量で土鍋を選ぼう!

このように、満水容量は「あふれるまで注いで残った水の量」でした。

そして、商品によっては、適正容量と約半分も差があることもわかりました。

土鍋のサイズで迷ったときには、満水容量ではなく、適正容量の表示を見て、自分にあった商品を見つけると良いでしょう。