IHで土鍋を使うには?IHで土鍋を使うための3つの手法

「IHで土鍋は使えない」とあきらめないでください。

オーシンは、
ガス火用の土鍋をIHで使えるようにしたいという多くの加工依頼をいただいています。

長い間ガス火で使い続けてきた土鍋が、電化厨房に使えなくなるのは残念。
そんなお客様からの注文に、オーシンのカーボン式IH加工は応えてきました。

もともとガス火で使う事を目的に作られた土鍋を、IHで使えるようにするために生まれた加工方式だから、応用の幅が広いのが特徴です。

・窯元や陶芸作家などの作り手
・顧客から依頼を受けた食器店などの販売店
・飲食店を経営するユーザー

といった方からのご依頼で、現在も、様々な形のガス火用の土鍋を、IH土鍋に変身させています。

土鍋だけでなく、陶板をIH対応にしたIHプレート(IH陶板)も同じ方式で加工しています。

【ご注意】
すでにご使用になっている土鍋のIH加工は承っておりません。
ご使用によって見えないヒビなどが発生していると、研磨加工によって加わる力で割れる事があるからです。また、陶器や釉薬の性質によってはカーボン式IH加工に向かない土鍋もあり、加工中やテスト中に壊れる場合もあります。2〜3個の土鍋で加工テストを行い、弊社にて性能を確認、さらにお客様に性能を確認していただいた後、本生産に入ります。

ガス火用の土鍋を削ってカーボンを貼る

カーボン式のメリットのひとつは、ガス火用に作られた土鍋を追加加工でIH用に転用できるです。

加工を依頼されるお客様にはさまざまな理由があります。
飲食店では、ガス厨房からIH厨房に変わっても、同じ土鍋でお客様に料理を提供したい。
窯元では、お客様から「この土鍋をIHで使いたい」との要望が増えたため。

オーシンのIH対応加工なら、新たにIH専用の土鍋を作る必要も、一から土鍋を選び直す必要もありません。
それは、カーボン式のIH対応加工が「ガス火用の土鍋を削ってカーボンを貼る」シンプルな加工方式だからなのです。

もうひとつ、カーボン方式のIH土鍋が業務用で選ばれている理由があります。それは、IH土鍋が突然使えなくなった!や、IH土鍋が反応しなくなった!というトラブルが少ない事。IH土鍋が突然使えなくなる原因のひとつは、薄型のシート状発熱体が外的な要因で途切れてしまう事です。家庭用のIH土鍋と違って、毎日何回も出番のある業務用IH土鍋は消耗も激しいため仕方がありません。
業務用IH土鍋のために生まれた、厚みのあるカーボン発熱体方式は、薄いシート状の発熱体と違って突然の故障が起こりにくいのです。
お客様からの特注加工のご依頼では、シート状発熱体の土鍋の底を削り取って、カーボン方式への再加工も行っています。

手仕事でIH加工だから形や大きさを選ばない

カーボン式IH土鍋の製造は、熟練の職人が丁寧に鍋底を削り、カーボンを様々な形状のの加工具で削り出し、土鍋にあわせて耐熱シリコーンで貼付けています。大量生産には不向きな製造方法ですが、多くのお客様の希望に応えるためには、ひとつひとつ手仕事のIH加工が欠かせません。

ご依頼時の注意事項

すべての土鍋がIH対応に加工できるものではありません。
土質、釉薬の種類、鍋底の凹凸などによっては加工に向かないものがあります。