金型代不要!現物型を使って、1枚~10枚のステーキ皿をつくる方法を解説!

オーダーメイドのステーキ皿が欲しい!

本体代は出せても、金型代数に数十万円はちょっと・・・

1店舗で10枚あれば十分だけれど、どうにか安く作れないだろうか?

そんな方のために「現物型」を使ったステーキ皿の作り方をご紹介します。

この記事では、現物型で作るステーキ皿の仕組みや具体的な費用、抑えておくべきポイントを紹介します。

1. 「現物型で作る」ってどういうこと?

現物型とは、既存の器から直接型を取る方法です。

最大の特徴は「金型製作費が不要」ということ。

職人が手作業で、一つ一つ砂を込めて作る、古来から続く鋳造方法で、

設計・図面作成・金型作成の3つの工程をスキップできます。

これまで使っていた器と同じ形が作れるので、少量だけ必要な場合に選択されています。

2. 通常の鋳造との違い

では、通常の鋳造と比較すると、どのような違いがあるのでしょうか。

ざっくりと言うと、安く、納期が短縮され、作れるかたちが限られます。

この章では、「費用」「納期」「自由度」の3点に絞って、通常の方式と比較していきます。

・費用

現物型を選ぶ一番の理由になるのが「費用が安いこと」です。

金型製作費が不要なので、1枚から20枚を作る場合には、ほとんどの場合でこちらのほうが安く作れます。

ただ、現物を使って鋳物を作るため、一つ一つの鋳造コストは通常よりも増加します。

単価が上がるため、30枚を超えてくると、金型代を入れても普通に作ったほうが安い!ということもあります。

・納期

金型製作の期間が不要なため、その分だけ納期が短縮できます。

ご注文いただいてから、約1ヶ月でお届けいたします。

・自由度

金型を一から起こす場合と比較して、できることは限られます。

現物を用意する必要があるので、「この世にまだない形」をつくることはできません。

以前に他の素材で作った製品や、廃盤になってしまった商品などをそのまま作りたいときには問題ありませんが、

一から全部つくりたい方には向かない方式です。

3. よくある質問

この章では、現物型を使った鋳造によくある質問をまとめました。

現物型を検討する際の参考にどうぞ。

Q もとになる器を持っていないんだけど・・・

ご自身で一から作ることも可能ですが、おすすめはしていません。

粘土作家さんや陶芸家さん、木彫作家さんの知り合いがいる場合は、そちらに依頼することで元になる現物を作ることができます。

ただし、「鋳物として製作可能なかたち」にする必要があるので、作家さん自身にも鋳造の知識が必要になってきます。

現物型にするものを一から作る場合には、アドバイスしますので先にご連絡いただけると助かります。

Q どれくらい作ったら安くなる?

金型を作らない現物型では、たくさん作ったからといって値段が下がることは(ほぼ)ありません。

もし大量に作る予定があれば、現物を参考に型を作り、通常の方法で鋳造するのがおすすめです。

Q もとの器と同じ形が出来上がる?

デザインはそのまま、ほんの少し小さくなります。

なぜなら、高温の金属は冷めるときに少しだけ小さくなるからです。

ぱっと見て気づくほどの差にはなりませんが、ぴったりはまり込む必要がある場合にはご注意ください。

また、一度砂型にしてから鋳造するので、細かい模様がある場合は見えづらくなることがあります。

Q ちょっとだけ形を変えたい。できる?

はい、可能です。

もとの器にパテを盛ったり、一部を削ることで、現物を調整できます。

ロゴマークを追加したりフチの形状を変えることもできます。

とはいえ、修正が大きくなってくると強度が落ちたり修正コストのほうがかさんでしまうので、変更は数カ所にとどめるのがよいでしょう。

Q 材質や塗装は変えられる?

はい。元になった現物と違う材質・違う塗装でお作りできます。

たとえば、もとは磁器のうつわをアルミにしたり、アルミの鍋を鉄鋳物にできます。

Q 100枚くらいで考えているけれど、この方法は無理?

100枚の場合は、金型からの製作をおすすめします。

この方式は、職人さんが一つ一つ手作業で砂型をつくるため、数が増えるとその分納期が長くなります。

また、100枚であれば通常の方法のほうが安価です。

どうしても現物から起こす必要がありましたら、ご提案いたします。

3. 10枚だけ作りたいときは現物型

このように、10枚だけ作りたいときには、現物型を使った鋳造がおすすめです。

作りたい形と同じものを用意する必要はありますが、ぐっと費用を抑えることができます。

「どんな形なら作れる?」

「これに似たものを鉄板にしたいんだけど・・・」

などなど、はじめての相談でも、ひとつひとつ疑問にお答えいたします。

初回相談は無料ですので、まずは話を聞いてみてはいかがでしょうか。

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