東大阪ブランド「伸びて繋がるモノづくり展」~ワイヤとボルトの共通点~

皆さんこんにちは。新入社員の杉山です。

今日は、東大阪のモノづくりについて勉強してきました。

半導体に使われている30ミクロンというとても細いワイヤには、ボルトとの共通点があることを知っていましたか?

しかもそのワイヤを東大阪の企業が作っているんです。

今回は、その共通点をお伝えしたいと思います。

伸線技術関係
30ミクロンのワイヤ(左上) 細いですが、実際に見ると一本ずつ目で見ることができます!

30ミクロンのワイヤとボルトって、太さが全然違うし、ネジ切りの違いもあるし、共通点なんてあるの?と思いませんか?

私もこの展示を見るまでは疑問でした。そもそも別物として考えていたので、同じ展示に並んでいることが不思議だったんです。

では、どこが共通しているのか。それは、「伸線」という加工です。

金属の線を細くするには、ラッパ型の筒(ダイス)に通して引き延ばす引抜加工が行われているのですが、その中でも元の金属の線の直径が小さいものを使った加工を「伸線」と呼んでいるそうです。

この「伸線業」は、明治時代から東大阪では水車を利用するようになり、枚岡地区で盛んに行われていたようで現在でも針金を扱う企業が多く残っています。

冒頭のワイヤも、実はこの「伸線」の加工を利用して製造されているんです。

ラッパ型の筒(ダイス)写真の手前側から金属の線を入れ、奥から出てきた金属の線を引き抜いて伸ばす。

古くからの技術が、最先端技術にも使われているということに感動しました。

太いボルトには太い穴のダイスを、細いワイヤには細い穴のダイスを使って、どちらも「伸線」という共通する加工を使って製造されていたんです!

これらが展示されているのが東大阪ブランド主催の「伸びて繋がるモノづくり展」。

ここでは、「伸線業」の歴史にスポットを当てて、東大阪のモノづくりを紹介しています。

ワイヤだけでなく、日常でも目にするボルトやネジ、金網などの展示がずらりと並び圧巻です。

線から生まれるもの
なんとパチンコ玉も伸線加工が使われていました。実は細長い線から作られているようです。

これらは全て「伸線」の加工が使われており、ダイスのサイズや切断する長さを変えることで、多種多様な形になっていたんですね。

東大阪の中小企業のそれぞれの製品が、線という加工でがって、皆さんの手元に届いているという展示でした。

ちなみにこの展示は、今回で4回目。

実はオーシンの藤田社長が理事を務めておりまして、計画から設営まで手掛けているんですよ。

ちゃんと頑張っているんですよ!by藤田

この「伸びて繋がるモノづくり展」のおかげで、ワイヤとボルトの共通点が「伸線」であるということがわかりました!

皆さんの周りには、伸線にまつわるモノはいくつあるでしょうか?

 

東大阪ブランド公式HP:https://www.higashiosakabrand.jp/

現在の展示場所(東大阪市役所本庁舎1F 多目的ホール)