食洗機対応の木台が存在しない3つの理由!今からできるお手入れ方法を解説【飲食店オーナー必見】

食器洗いのとき、木台も一緒に食洗機に入れているけれど、本当にこれでいいんだろうか・・・ そんな疑問を持ったことはありませんか?

実は、どの種類であっても、木台を食洗機で洗うのはNGです。

1000店舗以上に調理器具を納入したオーシンが、推奨するお手入れ方法と今からできる対策をご紹介します。

1 食洗機対応の木台が存在しない3つの理由

飲食店で使用される木台で、食洗機対応のものはありません。

なぜなら、どのような木材であっても、水が染み込むことで「反り」が発生するからです。

木材には、「水分を吸収することで膨張する」「乾燥させると縮む」という性質があります。

特に、飲食店で使用される木材はどれも軽量で、水を吸い込みやすい素材が多い傾向があります。

1.1 水に濡れると反ってしまう

片側だけが濡れている状態にしないことが大切です。

洗った際には全体が濡れるのですが、その後の使用で加熱すると、ステーキ皿に触れる上側だけが先に乾燥してしまいます。

1.2 拭き取っても、木材の中に水分が残る

食洗機で洗ったあと、拭き取っているからOK!とはなりません。

なぜなら、拭き取れるのは表面についた水分だけで、内部に浸透した水分が残ったままになってしまうからです。

この状態で加熱すると、上側の水分だけが温められ、蒸発して、木台の湿度にムラができてしまいます。

1.3 塗装では水の浸透を防ぎきれない

飲食店で使う限り、塗装では水の浸透を抑えることはできません。

なぜなら、木台を使用するうちに塗装が剥がれ、焦げ、生地が見えてくるからです。

たしかに、一般的な家具や置物では、「塗装をすることで木材の反りを抑えます」と書かれています。実際に、弊社の製品でも、塗装したものをご提供しています。

ただ、これはあくまで家具としての解説であって、飲食店のようなハードな使用と比べると圧倒的に安全な利用環境です。

上に200℃を超える鉄板を何度も乗せ、キッチンとテーブルの往復を何年もくりかえす木台は塗装が剥げていくことを前提に考えるとよいでしょう。

1.4 例外

1章で述べたように、食洗機対応の木台は存在しません。

しかし、稀に食洗機対応!と記載がある商品も存在しています。以下に考えれる理由を記載しておきますので、参考にしてください。

・食洗機対応と書いてはいるが、反る

一番多いケースです。一般家庭向けの製品であれば、このように記載されているものもございました。

食洗機対応と書いてありますが、1章に記載した3つの理由から、同様に反ってきます。

・実は木製じゃない

木台と書かれているけれど、実際には木目調の塗装を施した樹脂製の受板だった……というケースもあります。

樹脂製であれば、本当に食洗機に対応しいます。

2 推奨するお手入れ方法

では、食洗機を使用しないとして、普段どのように使えば良いのでしょうか?

おすすめは、「ふきん」のみで完結させることです。

2.1 普段のお手入れは「ふきん」で拭くだけ

UnsplashShelterが撮影した写真

毎食後、食器を下げたらステーキ皿をシンクに入れます。

木台の上側が油やソースで汚れていたら、固くしぼったふきんで拭き取ります。

その後、他の木台と重ねて完了です。

2.2 木を濡らすなら短時間・営業終了後に

濡れた木
Leonie CridlandによるPixabayからの画像

どうしても洗う必要がある場合には、短時間で終わらせます。

食洗機にかけると、およそ1.5分程度水に浸かってしまうので、流水とやわらかいスポンジでさっと洗う程度にとどめましょう。

漬け置き洗いは絶対にNGです。

その後、水を拭き取り、翌日の営業までの間に自然乾燥させます。

3 反ってしまった木台はどうしたらいい?

木台が反ってしまった場合、戻すのはあまり現実的ではありません。

戻らないこともないようですが、この機会に交換することをおすすめしています。

3.1 木台だけを再購入する

一般に流通しているステーキ皿・ハンバーグ皿であれば、木台だけで購入できるメーカーもあります。

付き合いのある問屋に依頼すれば、購入可能かを確認してもらえるでしょう。

3.2 似た形状の木台で代用する

メーカーが木台のみで販売していない場合でも、似た形状の木台で代用することができます。

世の中のほとんどのステーキ皿・ハンバーグ皿は丸・長方形・楕円のいずれかの形なので、底面のサイズが似たものが見つかることもあります。

傾けても落ちないのであれば、メーカーが違っても特に問題はありません。

3.3 ぴったりサイズの木台を別注する

すでに生産が終了していたり、特別なサイズの木台を使用していた場合には、別注品を検討します。

サイズ・数量により値段は変動しますが、一般的なサイズであれば2000円~6000円ほどの範囲に収まることが多いでしょう。

図面を作成できる場合には加工依頼もできますが、難しい場合には別注木台を作成できるメーカーに相談してみましょう。

株式会社オーシンは、形状・ロット数に関わらず、別注木台のオーダーを受け付けています。相談は何度でも無料なので、一度連絡してみるのがおすすめです。

4 まとめ

木台は、食洗機で洗うことで、反りが発生してしまいます。「食洗機対応」と書いてあるものであっても同じです。

日中はふきんで軽く拭くだけにとどめて、汚れが酷いときは営業終了後にさっと洗い、朝まで自然乾燥させましょう。

ほかにも木台のお手入れや使いかたで困ったことがあれば、電話・お問い合わせフォームから、お気軽にお声掛けください。